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ボツリヌス菌毒素の致死量。 [医療関連(その2)]

 ボツリヌス菌毒素の致死量。
 有名な青酸カリの致死量(一人死なせるのに必要な量)は200mgといわれています。
 フグ毒は1mgで十分死なせることができます。
 ところで、ボツリヌス菌毒素では1μgで死なせることができるのです。
 青酸カリと同量ですと計算上20万人以上です。
 このボツリヌス菌毒素と同等の毒素が破傷風菌毒素です。
 某教団がこれらの菌を培養しようとしたらしいですが・・。
 これだけの猛毒を使うわけですから、医師の指示を守ってほしいと思うのです。
 「毒も使いよう」という典型ですよ。
 また、毒素が効果を出している間は運動神経系興奮ニューロンの興奮通りには筋収縮が起こらないことになるというのを理解して注射して貰うことですよ。
 この点が気になるところなのです。
 作用機構を調べる気になったのは過去に日経サイエンス別冊で破傷風の治療にボツリヌス菌毒素を使った例が紹介されていたのを覚えていたからです。
 破傷風の症状は痙縮等の棒足や屈曲腕が重症になっていくと出てくるのですよ。
 最終的には死です。
 破傷風毒素の致死量は史上最強のボツリヌス菌毒素と同程度です。
 破傷風毒素が作用するのは運動神経系抑制ニューロンで働かなくしてしまうのです。
 運動神経系抑制ニューロンが正常に働いていたら痙縮なんて起こらないですよ。
 ですから、感覚麻痺では抑制ニューロンを活性化できなくなっていると考えられるのですけどね。
 運動神経系抑制ニューロンを活性化するには感覚情報が必須であると考えています。
 感覚が回復するまでは無茶をしないことね。

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