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痙縮が治らないわけ。 [脳について(その2)]

 痙縮が治らないわけ。
 痙縮とかですね、脳卒中発症直後、体が麻痺側がフニャフニャで力を入れられないのは「筋力がなくなったため」と勘違いされる方が多いようですね。
 「フニャフニャ」は脳卒中で脳に損傷ができて、脳が筋肉に命令を出さなくなったからです。
 感覚麻痺は脳の損傷で感覚器からの情報が処理できなくなったからです。
 感覚器の問題ではないのです。
 筋力も脳の問題で筋肉の問題ではないのです。
 ところが、脳の残存機能が利用できるようになって手足の動作が少しできたりすると「回復」と間違えて「筋トレ」にはげまりしている方が多いようですね。
 ある方は救急病院からリハビリ病院までトイレにこもって毎日30分以上スクワットしたとか。
 ブログにありました。
 感覚麻痺ですと、動作を制御できないですから、運動神経系興奮ニューロンが興奮亢進になっていきます。
 興奮ニューロンは一旦興奮すると抑制ニューロンから抑制性神経伝達物質をもらうとようやく興奮がお覚ますのです。
 が、感覚麻痺では抑制ニューロンが働かないので何時までも興奮状態になります。
 筋肉は弛緩して引き伸ばされてのちに次の収縮ができるのですが、常に興奮ニューロンが興奮していると最初に収縮したらそのままになります。
 この状態になるので動作ができなくなるのです。
 痙縮はこれが固定化したした状態です。
 感覚麻痺で抑制ニューロンが働いていないのでね。
 ボトックスは興奮ニューロンの神経終末にのみ作用しており、興奮の本体の興奮ニューロンの細胞体には作用しません。
 興奮ニューロンの細胞体の興奮は何時までも解除されないのです。
 なので、ボトックス療法はエンドレスなのです。
 脹ら脛の筋肉が痙縮になるっていくとアキレス腱が踵の方に引っ張られます。
 すると、尖足になります。
 PT室にアキレス腱引き伸ばし器がありましたね。
 使われていましたか。尖足になると歩行時の着地で問題が起こります。
 それで「内反」ですよ。
 これらが積み重なると股関節脱臼が起こりやすくね。
 下肢に集中して、上肢のリハビリの手抜きをすると「廃用症候群」で使えなくなりますよ。
 肩関節の脱臼も起こりやすくね。
 ですから、常に全身を対象に「廃用症候群にならないようにしながら楽な外力による関節可動域確保動作が継続してできる」ようにリハビリをしようね。
 ただ、この考えからでリハビリに励んで私のようになると障害年民が逃げていく確率が高くなります。
 より回復するということね。
 「感覚がない」というので動作に問題が残されたままですし、体の各部での問題も解消されていません。

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