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ボトックス療法の対象になるのは筋肉が弛緩しなくなって関節が動かせなくなった方かな。 [医療関連(その2)]

 ボトックス療法の対象になるのは筋肉が弛緩しなくなって関節が動かせなくなった方かな。
 そう、動作ができなくなったかということかな。
 ボトックス療法で使われるボツリヌス菌毒素はこの弛緩しなくなった筋肉と神経の接合部、神経筋接合部への注射ですね。
 そして、毒素は運動神経系興奮ニューロンの神経終末にのみ入り込みます。
 ほかで悪さをしないので使えるのですね。
 この神経終末ではアセチルコリンを含むシナプス小胞が作られるのですが、毒素でこの形成が阻害されてできなくなるのです。
 この小胞がシナプス間隙にアセチルコリンを放出さるのですが、小胞ができないので放出されなくなります。
 そうすると筋肉が収縮しなくなるのです。
 なのでボトックスで筋肉が緩むのですよ。
 もし、運動神経系抑制ニューロンが働いていたらボトックス療法の必要はありません。
 では、なぜ、抑制ニューロンが働かないのかというと「感覚がない」ためですよ。
 脳卒中感覚麻痺では筋収縮に一番必要な運動神経系抑制ニューロンが働いていないのです。
 抑制ニューロンは必要に応じてのみ働きますが、興奮ニューロンの興奮は抑制ニューロンから抑制性神経伝達物質をもらうまで興奮し続けます。
 動作において一番大切なのは抑制ニューロンが働けるかどうかで、感覚麻痺では抑制ニューロンは働いていないと考えるのが身のためです。

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