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「手でコップを持つ」という動作で必要な感覚。 [脳について(その2)]

 「手でコップを持つ」という動作で必要な感覚。
 視覚で位置や形状などを判断しますよね。
 感覚なしては掴むと力足らずで落としたり、柔い紙コップでは握りつぶしたりしてしまうことがありますが、健常ではよほどの例外的の物でない限り、普通に掴めますよね。
 視覚の方は同等としてね。
 違いは「皮膚感覚と筋肉感覚」の有無ですよ。
 皮膚感覚では圧覚かな。ついでに触覚にもなりますよね。
 これで、物体とどのくらいの力で接しているかを感じているのですよ。
 きつすぎると痛覚が・・。
 また、物体の温度を温覚と冷覚でね。
 「アチチ」とかね。同時に筋肉の伸び具合で指等の位置や形状がコップにふさわしくですが、これは筋紡錘という感覚器でね。
 筋紡錘は筋繊維の伸び具合の感覚器です。
 腱ゴルジ装置というのが腱の引っ張られ具合等から筋力状況を感じている感覚器で圧覚等と連動してほどよい力加減で調節しているのですよ。
 ところが、我々脳卒中感覚麻痺の者ではこれら感覚が全滅ですよ。
 無感覚で少しでも感覚情報が必要な動作をすると高緊張になってしまうのですよ。
 さらにこんな状況で生活動作みたいなリハビリを無理におこなうと非常に強い緊張状態にね。
 特に中途半端な力加減を維持するようなこと、茶碗を食事のために持つとか、とかですと痙縮一直線かもね。
 このような仕組みで動作させている我々なのです。
 CI療法は痙縮一直線であると考えられるのですけどね。
 感覚が回復しても軸索だった部位が樹状突起での回復だった場合は屈筋と伸筋の交互に収縮弛緩による動作調節をしている場合は高緊張になりますよ。
 軸索だった部位が再び樹状突起から軸索になるという回復が起こるまではね。
 中枢神経系では「軸索の伸長がない」ということなのでね。

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