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ボトックス療法の仕組みについて。ボトックス療法はボツリヌス菌毒素を使います。 [医療関連(その2)]

 ボトックス療法の仕組みについて。
 ボトックス療法はボツリヌス菌毒素を使います。
 この毒素の作用は神経筋接合部で運動神経系興奮ニューロンの神経終末からの筋収縮命令になるアセチルコリンの分泌を阻害するだけです。
 詳しくは神経金接合部めがけてボツリヌス菌毒素を極微量注射します。
 そうすると、毒素が神経終末に入り込んでアセチルコリンを含むシナプス小胞の形成を阻害するのです。
 この阻害で分泌を阻止するのです。
 これだけです。
 効力は3ヶ月ほどでなくなります。
 ところが、痙性が高くなるように興奮した興奮神経の本体の興奮はそのままです。
 なので薬効が切れることに次の注射ということになるのです。
 興奮ニューロンは興奮したままであるということが原因です。
 だから、興奮ニューロンが興奮したままにならないように適切適度なリハビリをおこなうとボトックス療法の対象にならないことになるのです。
 なぜ、健常側は痙縮にならないのか。それは健常側では運動神経系抑制ニューロンが働いて必要に応じて興奮ニューロンに対して抑制性神経伝達物質を放出しているからです。
 麻痺側では抑制ニューロンが働いていないのですよ。
 だから、健常者と同じようなトレーニングというリハビリをしたら痙縮になってしまうのです。
 抑制ニューロンが働かなくなる病気に破傷風があるのですが、重症になっていくと痙縮での棒足、屈曲腕等でそっくりになっていくのです。
 脳卒中後麻痺側では運動神経系抑制ニューロンは働いていないと考えておく必要があると考えています。
 興奮ニューロンの興奮を解除できるのは抑制性神経伝達物質だけです。

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