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ボトックス療法について。「毒も使いよう」の例です。使う医薬品は「ボツリヌス菌毒素」です。 [医療関連(その2)]

 ボトックス療法について。
 「毒も使いよう」の例です。
 使う医薬品は「ボツリヌス菌毒素」です。
 ほんの1gの毒素があれば100万人分の致死量を超えます。
 破傷風菌毒素ととも地球上最強の毒素の一つです。これをごく微量使用ね。
 仕組みはこの毒素が運動神経系興奮ニューロンの神経終末に入り込んで筋肉への収縮命令になるアセチルコリンの分泌を阻害して筋肉を収縮できなくするのです。
 興奮ニューロンの興奮本体の部分には作用しません。
 だから、薬効が切れると元に戻ります。
 なのでエンドレスの危険性が高いです。
 筋肉は興奮ニューロンの神経終末からアセチルコリンが分泌されることで収縮を始めます。
 アセチルコリンがでなければ収縮しないのです。
 脳卒中後、運動神経系興奮ニューロンが興奮したままになっていって痙縮とかになるのです。
 興奮している間は常にアセチルコリンの分泌がおこなわれています。
 なので、この分泌を阻害するには運動神経系抑制ニューロンを活性化するかボトックス療法です。
 健常側は抑制ニューロンが適切に活性化して興奮ニューロンの興奮を解除しているのですが、麻痺側はね。
 抑制ニューロンは感覚情報を必要としていると考えられるのですが、感覚麻痺で脳に感覚情報が届かなくなってしまうからです。
 興奮ニューロンを過剰に興奮させないようにリハビリをおこなう必要があるのです。
 ボトックスは医学的にもエンドレスですよ。

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