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感覚麻痺での痙縮への道についてね。痙縮になってしまって下手をすると拘縮だよ。 [脳について(その2)]

 感覚麻痺での痙縮への道についてね。
 痙縮になってしまって下手をすると拘縮だよ。
 痙縮はボトックス療法の対象だったはずですが。
 筋力発揮は運動神経系興奮ニューロンの興奮があればできますが、いつも馬鹿力でよいのですか。
 そう、適切な筋力に制御する必要がありますよね。
 この制御は筋肉にある筋紡錘という筋繊維の伸び具合を検知する感覚細胞や腱ゴルジ装置にある筋肉による引っ張られ具合を検知する感覚細胞や皮膚にある感覚細胞等の情報から総合的に判断しているのですよ。
 ところが、感覚麻痺ではこれらの感覚情報が脳に届かないので運動中枢が高緊張状態にね。
 そして、運動神経系興奮ニューロンの興奮も高まったままになってしまうのですが。
 脳が正常な場合は抑制ニューロンで興奮が解除されますが、感覚麻痺ではこれら感覚情報がないので抑制ニューロンが働かないことになって、興奮ニューロンの興奮を解除できなくなってしまうのですよ。
 力みが解消できないのは抑制ニューロンが働いていないからですよ。
 興奮ニューロンの興奮は抑制ニューロンによって解除されます。
 ですから、ボトックスではボツリヌス菌毒素の効果がなくなる頃に再投与となるのですよ。
 興奮ニューロンの興奮を解除しているのではなく、筋繊維への伝達を阻害しているだけです。
 神経系は興奮ニューロンと抑制ニューロンを適切に組み合わせて働いています。
 脳卒中はこのバランスを崩すということをしてしまうのですよ。
 運動神経系抑制ニューロンにダメージを与える病気として破傷風があるのですが、重症等で脳卒中補の痙縮や拘縮とそっくりさんになることがありますよ。
 運動神経系抑制ニューロンが働いていないということでね。
 ですから、動かせるということで、自力で動かそうとすることで運動神経系興奮ニューロンの興奮が高まり、運動神経系抑制ニューロンが働いていないので興奮が解除されなくなり、痙縮とかになることがあるのが脳卒中感覚麻痺かな。
 筋紡錘や腱ゴルジ装置からの内部感覚にも注意を向けましょうね。

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